認知症

認知症の予防にはコミュニケーションが効果的!4つの方法も紹介

「認知症の予防にはコミュニケーションが有効?」「認知症にならないようにしたい」
このように悩んでいる方はいませんか。
認知症とは、脳の病気や障害などさまざまな原因により、認知機能(理解・判断する)が低下して普段の生活に支障をきたす状態のことです。
2025年には、高齢者の5人に1人が認知症になると言われています。
この記事では、認知症予防にコミュニケーションが効果的とされる理由やその方法を紹介します。
Contents
積極的なコミュニケーションが認知症予防に
認知症の予防にコミュニケーションは効果的とされています。
人との交流が活発でコミュニケーションを取る機会が多くなると、認知症になるリスクは低いと複数の研究で明らかになっています。
実際に、国立長寿医療研究センターの調査によると、以下に当てはまる項目が多い方は認知症を発症するリスクは低いという結果が明らかになりました。
- 家族と同居している
- 配偶者がいる
- 友人と交流している
- 地域活動に参加している
- 働いている
人との交流の機会や社会との関わりがある方ほど認知症になるリスクが低いため、認知症の予防にはコミュニケーションを積極的に取ることが大切と言えるでしょう。
認知症予防のためのコミュニケーション方法4つ
認知症になりやすい要因の1つは「社会的な孤立」です。
他者とのコミュニケーションの機会が少ない方は、認知症になりやすいと言えます。
具体的にどのような方法があるのか、認知症予防を目的にコミュニケーションを取る方法を「4つ」紹介しますね。
- 1.家族や友人と会話する
- 2.他者との交流を持つ
- 3.仕事を続ける
- 4.電話やメールでコミュニケーションを取る
それぞれについて具体的な方法を知って、認知症を予防しましょう。
1.家族や友人と会話する
家族や友人と会話をすることは、認知症の予防が期待できます。
直接的に相手と会話をすると、言葉のやり取りだけではなく、表情や仕草、言葉のトーンなどによって脳が刺激され、認知症の予防につながります。
会話では、相手の反応をみながら次のようなことを考えたり思ったりすることで頭を使う活動です。
- 相手の意図や感情を読み取る
- 文脈や状況を理解する
- 自分の発言を判断する
「嫌なことがあっても、話したらスッキリした!」と感じたことはありませんか。
会話をすることはストレス解消に役立ち、また、友人に会うきっかけも増えます。
会話を通しての社会的交流が認知症の予防につながるため、家族や友人との会話を楽しむことが大切です。
2.他者との交流を持つ
家族や友人のほかにも、近所の人や地域の住民との交流を持つことが認知症の予防には欠かせません。
なぜなら、あまり親しくない人との会話は、しっかりと伝わるように考えたり、慎重に話題や言葉遣いを選んだりして頭をよく使うからです。
家族や友人以外の人と交流を持てる場所として、具体的には次のような場に出かけるとよいでしょう。
- 健康教室
- 認知症カフェ※1
- 町内会や老人会
- 地域のボランティア
- 週末の地域のイベント
- 音楽やスポーツなど趣味を楽しむ場
認知症カフェ※1は、認知症の方やそのご家族、支援者などが気軽に集える場です。
オレンジカフェとも呼ばれます。
ご興味を持たれた方は、お住まいの地域の認知症カフェの情報を調べて、足を運んでみてはいかがでしょうか。
体操やボランティア、地域活動、イベント行事、音楽、スポーツなどの活動を通して、自然と他者との交流も生まれやすくなります。
ほかの人と趣味を楽しみながら交流できる場があると自然と外へと足も向きやすくなりそうですね。
地域の方と知り合う機会が増えれば、毎日のコミュニケーションや外出する機会も増えるでしょう。
活動量が増えることで、自然と運動の機会も多くなります。
認知症予防と運動の関わりについて、さらに詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてください。
⇒ 『認知症予防に運動を!気軽にできる運動と実践ポイント』
3.仕事を続ける
仕事は社会や人との交流を多く経験できる活動です。
定年退職がきっかけで交流する機会が減るケースもあるため、そのまま仕事を続けることも一手です。
ただし、会社の状況や自分の身体の調子によっては、仕事を続けられない場合もあるでしょう。
その場合は、再雇用制度を活用したり、正社員からパートに切り替えたりして、無理のない働き方を考えてみてください。
4.電話やメールでコミュニケーションを取る
認知症の予防のためには、誰かに会ってコミュニケーションを取ることが望ましいですが、中には一人で過ごすことが好きな方や他者との交流が苦手な方もいるでしょう。
また、家族が遠方にいるため、誰かと会話すること自体が難しく、1日中ずっと誰とも話さないというケースもあるかもしれません。
内閣府の調査によると、2020年65歳以上の一人暮らしの割合は22.1%であり、今後も増加すると考えられています。
一人暮らしで人と話す機会がないという場合は、電話やメールでコミュニケーションをとる方法があります。
ほかにも、LINEのメッセージアプリやテレビ電話なども活用して、離れた場所に住んでいる家族とコミュニケーションを取ってみてはいかがでしょうか。
認知症予防のコミュニケーションは楽しむことが大切
家族や友人と会話をしたり、電話やメールなどでやり取りしたり、地域や社会活動に参加したりすることが認知症の予防になる可能性があります。
ストレスを感じながらのコミュニケーションは認知機能の改善を妨げます。
認知症の予防のためには、楽しくコミュニケーションを取ることが重要です。
楽しく交流でき、参加しやすい場を見つけましょう。
認知症では認知機能の低下がみられます。
認知機能の低下がみられる初期の状態で適切な対策が行えると、認知機能が改善する場合もあります。
低下の兆候を早く把握するためにも、現在の認知機能を把握することが必要です。
まずは、今の自分の認知機能を知るために、認知機能チェックを行ってみませんか。
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