ベルコ認知症サポートでは認知症や物忘れの改善や予防に役立つ方法、診断テストなどの発信を行っております。医師監修の情報をはじめ進行を抑えるための情報を掲載していますので、ご自身はもちろんご家族のことなどでお悩みの方もぜひご覧ください。 ベルコ認知症サポートでは認知症や物忘れの改善や予防に役立つ方法、診断テストなどの発信を行っております。医師監修の情報をはじめ進行を抑えるための情報を掲載していますので、ご自身はもちろんご家族のことなどでお悩みの方もぜひご覧ください。

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認知症予防とカレーの意外な関係!食べるときの工夫ポイントも

認知症予防とカレーの意外な関係!食べるときの工夫ポイントも

カレーと認知症予防の意外な関係をご存知でしょうか?

実は「カレー」をよく食べる人は認知機能が低下しにくいことがわかっています。

また、カレーに使われるスパイスの成分が認知症の発症を予防すると報告されています。

カレーの魅力はおいしいだけではありません。

その健康への影響や食べるときのポイントも知って、毎日の食事のヒントを得てみませんか。

カレーと認知症予防の関係

カレーと認知症予防の関係
カレーが認知症予防になるかもしれません。

カレーを食べる頻度やスパイスなど、カレーと認知症予防の関係について詳しくみていきましょう。

カレーをよく食べる人は認知機能が低下しにくい

カレーをよく食べる人は、認知機能が低下しにくいという報告があります。

シンガポールの高齢者を対象に行った研究では、習慣的にカレーを食べる高齢者は、そうでない高齢者に比べ、認知機能テストで高い結果がみられています。

また、ハウス食品グループが行った研究では、月4回以上カレーを食べるグループは月4回未満のグループより認知機能の低下リスクが少ない結果となりました。

カレーを食べる機会が多い人ほど認知機能を保ちやすいことが、複数の研究で示されています。

スパイスは認知症予防の救世主?

ウコンはカレーに使われるスパイスとして知られています。

マウスを使った実験で、ウコンに含まれるクルクミンという成分が、アルツハイマー病の発症要因の一つとされるアミロイドβを減少させることが示されました。

ほかにもコリアンダーが、マウスを使った研究で記憶力の改善に効果がみられたと報告されています。

スパイスは漢方の薬膳としても知られており、認知症の予防に役立つことが期待されています。

カレーで認知症予防!食べるときの5つの工夫

カレーで認知症予防!食べるときの5つの工夫
認知症予防におすすめのカレー

食べ方を工夫することで、さらなる効果を期待できるかもしれません。

食べるときのポイントをまとめましたのでみていきましょう。

カレー粉で作る

カロリーが高く、脂質が多い食事を摂り過ぎると、認知症の要因でもある生活習慣病になるリスクが高まります。

市販のルーとカレー粉の100gあたりのカロリーと脂質を比べてみましょう。

100gあたり カロリー 脂質
市販のルー 474kcal 34.1g
カレー粉 338kcal 12.2g

出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

市販のルーではなく、カレー粉を使ってカレーを作ると、カロリーや脂質を抑えられます。

カレー粉を使うのが難しければ、市販の低カロリータイプのルーを使うのもよいでしょう。

サラダを先に食べる

食後の高血糖や血糖の日内変動は認知症を発症するリスク要因の一つです。

ご飯やイモなどの炭水化物よりも、野菜サラダを先に食べると食後血糖値の上昇が抑えられたという報告があります。

また、食物繊維の多い野菜は、脂肪・ナトリウムが腸内に吸収されるのを抑える働きもあり、認知症の原因になる高血圧や脂質異常症の予防も期待できます。

そのため、一口目はカレーを食べるより、サラダから先に食べはじめるのがおすすめです。

できるだけ朝に食べる

カレーに使われるカプサイシンは交感神経を活性化し、心拍数・血圧・体温を上昇させて活発に活動できる状態を作ります。

日中、活動的に過ごすことは認知症予防につながります。

活発な1日を送れるよう、「朝」に食べるのがおすすめです。

また、良質な睡眠を得るためには、副交感神経を優位にすることが重要です。

夜遅くにカレーを食べると、交感神経が活発になり、睡眠に悪影響を及ぼす可能性があります。

そのため、できるだけ、1日の始まりの朝の時間帯に食べるとよいでしょう。

飲み物は緑茶にする

緑茶には抗酸化作用をもつカテキンが含まれており、老化予防に役立つ飲み物です。

緑茶を1日に2杯以上飲むと、1杯未満に比べ、認知機能の低下リスクが約30%下がったという報告があります。

また、緑茶を多く飲む人は認知症の原因でもある脳卒中になるリスクが低くなったという研究結果もあります。

認知機能を維持するには、1日に数杯程度の緑茶を飲みましょう。

ただし、濃いお茶を飲み過ぎると胃に負担をかけてしまうので、飲みすぎには注意が必要です。

食べ過ぎない

おいしいものをついつい食べすぎてしまったことはありませんか。

食べすぎは肥満の原因になり、認知症発症と関係のある生活習慣病のリスクとなります。

また、カレーは液状のルーとご飯を一緒に食べるため、スープのように飲み込みやすい食べ物です。

しかし、よく噛んで食べることで食事量を抑えられ、体重コントロールしやすくなります。

カレーはしっかり噛んで食べるようにし、食べ過ぎには気をつけましょう。

毎日の食事にカレーも取り入れて認知症予防を

カレーはおいしいだけでなく、認知症予防が期待できる食事であることがわかりました。

カレーを食べる際にいくつかの工夫ポイントを意識することで、より効果的に認知症予防に取り組むことができるでしょう。

ただし、カレーを食べるだけでは十分な認知症予防とは言えません。

運動の習慣を身につけたり、人とのコミュニケーションを積極的に取ったりすることも大切です。

『認知症予防に運動を!気軽にできる運動と実践ポイント』
⇒ 詳しくはこちら

『認知症の予防にはコミュニケーションが効果的!4つの方法も紹介』
⇒ 詳しくはこちら

認知症予防には認知機能の継続的なチェックも欠かせません。

アプリを活用すれば気軽に認知機能チェックに取り組めます。

ベルコメンバーズアプリ」は、無料で認知機能チェックが行えるスマホのアプリです。

登録すれば、診断コメントや過去の結果も確認できます。

グラフで経過を追うことで、日常では気づきにくい認知機能の変化も把握しやすくなります。

定期的な認知機能チェックを習慣化させ、予防に取り組んでいきましょう。

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