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認知症の原因物質であるアミロイドβとは?溜まる3つの原因や排出方法紹介

認知症の原因物質であるアミロイドβとは?溜まる3つの原因や排出方法紹介

「認知症の原因物質のアミロイドβってなに?」「なぜ認知症の原因物質が溜まるの?」

このような心配や不安はありませんか。

認知症とは、脳の病気や障害などといったさまざまな原因によって認知機能が低下し、普段の生活に支障をきたす病気です。

この記事では、アルツハイマー型認知症の原因であるアミロイドβに絞って解説します。

ほかにも、アミロイドβが溜まる原因その排泄方法などをくわしく紹介するため、悩んでいるあなたの助けになれれば幸いです。

認知症の原因物質であるアミロイドβとは?

認知症の原因物質であるアミロイドβとは?
アルツハイマー型認知症はすべての認知症の67.6%を占めており、次いで脳血管性型認知症(19.5%)、レビー小体型認知症(4.3%)と続きます。

認知症の原因はさまざまであり、明らかにされていないことがほとんどです。

ただし、アルツハイマー型認知症の原因のひとつは「アミロイドβ」が溜まることとされている研究が進んでいます。

このアミロイドβと呼ばれるタンパク質が脳に溜まったり、リン酸化タウといったタンパク質が変化することによってアルツハイマー型認知症が起こります。

アミロイドβは健康な人の脳にも存在しており、通常は脳内で不要な物として分解され、そのまま排出されます。

ただし、アミロイドβ同士がくっついて異常な形のアミロイドβができると排泄されません。

結果として、異常な形のアミロイドβが溜まって脳の萎縮につながることがアルツハイマー型認知症になるのです。

『認知症の4種類の特徴とは?症状を知って認知症にならないようにしよう』
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認知症の原因物質のアミロイドβが溜まる3つの原因

認知症の原因物質のアミロイドβが溜まる3つの原因
アルツハイマー型認知症の原因物質とされているアミロイドβが脳内に溜まる原因は「3つ」あります。

それぞれの原因を知って、アルツハイマー型認知症の予防に役立ててくださいね。

運動不足

アミロイドβは、運動不足によって脳内に溜まることが研究によって明らかにされています。

日頃から運動する機会が少ない方は、アルツハイマー型認知症になりやすいと言えます。

そのため、ジョギングやスイミングなどの有酸素運動をすることで認知症の予防に努めることが重要です。

ただし、高齢者は認知症のほかに病気があったり、足腰を痛めていたりする方もいるでしょう。

自分の体調を考えて運動の方法を選んでくださいね。

認知的活動の減少

認知的活動の減少もアミロイドβが溜まる原因のひとつです。

認知的活動とは「考える」「記憶する」「判断する」といった活動のことです。

ただし、高齢者は以下の理由によって年を重ねるごとにこれらの活動の機会が減少します。

  • 定年退職
  • 一人暮らし
  • 地域社会との交流の減少

認知的活動を日頃から取り入れることが認知症の予防には欠かせません。

テレビ電話で交流したり、地域のボランティアに参加したりしてほかの人と交流しましょう。

糖尿病の発症

ある研究によると、糖尿病を発症することによって、アミロイドβの蓄積が進みやすくなることが明らかになっています。

インスリン(血糖値を下げるホルモン)には、アミロイドβを分解する機能があります。

ただし、糖尿病になることでインスリンは糖の分解で手がいっぱいになり、アミロイドβを十分に分解できません。

その結果、アミロイドβが脳内に溜まるのです。

そのため、糖尿病を予防することが、アルツハイマー型認知症の予防につながるといえます。

認知症の原因物質であるアミロイドβの排出方法

認知症の原因物質であるアミロイドβの排出方法
次に、認知症の原因物質であるアミロイドβの排出方法を紹介します。

これらの方法を押さえて日常生活に取り入れましょう。

質の良い睡眠の確保

質の良い睡眠の間に、脳内のアミロイドβが脳の血管から排出されるとされています。

起きている間にアミロイドβは増え、寝ているときにアミロイドβは減るのです。

そのため、十分な睡眠時間を確保することが、認知症予防の一歩です。

具体的に必要な睡眠時間は以下のとおりです。

  • 若い世代:7~8時間
  • 中高年者:6時間30分
  • 高齢者:6時間

ただし、この時間はあくまでも目安です。

人によって日中の活動量が異なるため、必要な睡眠時間は変わります。

詳しい睡眠時間は、精神科もしくは、心療内科の医師に相談して確認してみてくださいね。

レカネマブの投薬

レカネマブは、アルツハイマー型認知症に効果があるとされているです。

レカネマブは、脳内からアミロイドβを取り除く作用があり、アルツハイマー型認知症の進行を遅らせます。

認知機能低下を緩やかにすることが期待されています。

ただし、この薬を使えるのは、MCIと呼ばれる軽度認知機能障害の人とアルツハイマー型認知症の軽度の人に限られています。

認知症の薬についてさらに知りたい方は、下記の記事でくわしく解説しているため、ぜひ参考にしてくださいね。
⇒ 『認知症の保険適用の薬5つ!レカネマブや治療のポイントもくわしく解説』

まとめ

アルツハイマー型認知症の原因物質は、アミロイドβとされています。

アミロイドβは運動不足や認知的活動の減少のほかに、糖尿病を発症することで溜まります。

そのため、日頃から運動したり十分な睡眠時間を確保したりなど気をつけて生活することが大切です。

さらに、認知症を予防する活動を進めるために、「ベルコメンバーズアプリ」を使ってみてはいかがでしょうか。

認知症の予防には、自分の現在の認知機能を知ることが重要です。

アプリに登録すると、簡単にチェックできますよ。

お気軽にお試しくださいね。

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